ナビの北海道旅行記2006初春 パート1
序章
今年のゴールデンウィークは5連休あるんだけど、前半2日は毎年恒例のバイクツーリングがある。残りの3日はどうしようか?ってんで、冗談で(ある意味暇つぶしで)JALのHPを見てみると、おや?空席があるじゃん!

って事で、、、、早速行動開始!まあ〜ツーリングの翌日なんだし、体も疲れが溜まっているだろうから、家でゴロゴロしていてもいいんだけど、中々3日もの休日はないもんね!

それに夏や冬は何度も行ってるし最近は秋にも行ってるんだけど春先は一度も行った事がない。それも心を引き付ける原因だったのかもしれない。

それに株主優待も残っていることだし、、、。そう、金券ショップに出していれば、そんな事もなかったんだろうけど、ゴールデンウィークに半額で行けることだし。

でも、さ〜て何処いこうか?またまた目的のない思いつきの旅行をしてみよう。んん!そうだ、ふるさと銀河線が先月20日に廃止になってまだ日が浅い。まだ線路は外されていないでしょう。ならばそれを見てみたい。

それと何度も行ってるのに雨や雷で挫折させられた阿寒湖やオンネトーを観光してみようか。ってんでいつものハチャメチャな旅行が始まります。
1月11日
朝5時前に起床する。あ〜とんでもなく体がだるい。そう、昨日まで新潟へのバイクツーリングに行ってきたばっかりで、爆睡しているはずなんだけど疲労が回復するまではいかなかったようだ.

「あ〜体がかったる〜〜い!」しかし、疲れてはいても何となく行動できることは、この先に期待するものがあるからかもしれない。軽くコーヒーで覚醒を促し車で出発。渋滞は全くないまま羽田の駐車場に到着。駐車場からターミナルに入って株主優待とアップグレードクーポンを使って航空券の購入をする。どうでしょう?ゴールデンウィークは稼ぎ時だから早割りもな〜んにも格安チケットはないはず、、、。

「結構高い料金払っている人がいるのかな?」
いつものJALラウンジで、しばらくノンビリしよう。一般待合室と違って、

「だ〜れもいないっす!なんなんだ!」ってくらいラウンジは閑散としていた。ある意味貸切状態。飛行機降りたら列車!ってんなら生ビールを飲みたいところなんだけど、レンタカーなんで、そうはいかないので、アップルジュースを飲んでいこうか!これも美味しいんだもん。

時間が来たんでラウンジを出て搭乗ゲートに向かう。今回もバスでの移動だって!

「何でかな?地方便って冷遇されているんでしょうか?」って感じてしまう。
定刻に飛行機は出発した。スタートしてタキシング中に、、、、

「あ〜〜〜!!!JASカラーの飛行機がいる!!」久しぶりに見る飛行機に感激!っていうか、もう存在していないと思っていたんだけど。これはエアバスA300−B4というモノクラスの(クラスJシートのない)飛行機で最後の3名クルー(航空機関士が同乗)なんだ。

今年中に全機退役するんで、経費削減のため全機JALカラーにならずに動いていたんだ。これからは海外の航空会社に引き取られてどこかの国のどこかの国内線で第2の仕事に向かう事になるんだけど、俺にしても最後の見納めかな?
そのエアバスの隣には、見慣れないカラーの飛行機が止まっている。

「んん?あ〜〜これが新しい航空会社の飛行機か!」って言っても旅客会社ではなく佐川急便が始めたギャラクシーエアラインって言う国内専門の貨物航空会社。

まだコーポレットカラーも決まっていないんでハリボテの状態。確か今年6月から運行を開始するはずだよね。どんなカラーになっていくんだろうか?って思う。
さて、俺の乗った女満別空港行きは、、、

「クラスJはガ〜ラガラ!!何なんだ?」かえって半端な日だったのかな?でもおかげで爆睡を決め込んで着陸20分前まで記憶がなかった。シートベルト装着ギリギリ間に合って目が覚めた。CAさんにオレンジジュースとクラスJシートだからお菓子を貰う。これが柏餅。そうだ、、

「今日はこどもの日なんだね。すっかり忘れていた。」
ほぼ定刻に女満別空港に到着。レンタカー事務所で受付を済まして出発。今回はスズキのスイフト1300。へ〜!!トヨタのビッツかと思っていたんだけど、スズキの車もあるんだね!

早速何処行こうか!って考えた時思い出した場所がある。それはパン屋さん。昨年道の駅「メルヘンの丘めまんべつ」の売店で何気に買ったラスク。これがとっても美味しくて、もう一度食べたかった。お店の名前はブランジュアンジェっていう名前。

このパン屋さんのオーナーさんは神奈川の出身でIターンをしてお店を出した方なんだそうだ。できるだけ地元の材料にこだわりをもってパンを作っているんだそうだ。入店すると、欲しかったラスクはなかったんだけど、美味しそうなパンを買って車内で食べてみるのもいいかな?何たって朝ごはん食べてないから。
そして出発。そういえば今日は雨が降っている。できれば晴れて欲しいがこればっかりはどうしようもない。ダメもとでメルヘンの丘に向かう。

「んん〜やっぱりなあ〜ロケーションはいいんだけどなあ、」どんよりした雲じゃアングルにはならないかな?真っ青な空の下の景色ならば、さぞ奇麗なんだろうけどね!まあ〜明後日もここに来るんだからその時に撮影してもいいかな?って思う。
こんな天気、、、、あまり期待はしていないんだけど、朝日ヶ丘展望台まで行ってみる。ここも近年整備されているので、俺自体行ったことがなかったからだ。丁度メルヘンの丘よりも高度があって見晴らしがよいロケーションを確保しているようだ。

「でも、、でも、、何だかな〜!!」東屋もあるし、立派な展望台もあるのにちょっと幻滅。レストハウスに入ってみる。一応雨から逃れられるから今は便利だけど、おばちゃんが2人手持ち無沙汰に待ち構えている。俺以外お客さんはだ〜れもいないんで速攻でレストハウスを出る。
この先北見までは、これと言って観光地はない。せめて美幌バイバスでも走ってみるか!何たって無料の高速道路だから、、、。端野に入った頃には雨がやんだ。

「よかった〜これからは晴れてちょ〜だい!」で、北見にはお昼になってしまった。ならば回転寿司のトリトンに行ってみようか!

ただ、お昼時はめっちゃ混むのは承知しているから、あまり待つくらいなら他でもいいか!って思っていたんだけど、スルーで入れさせてもらった。
「んん?結構待っている人がいるんだけど、カウンター1人分だったから俺だけ該当してたのかな?」先に待っている人ゴメンナサイ!
ここは値段の割りにネタが新鮮で大きいのが好きだ。観光客よりも地元の人が多いのも自然でいい
で、早速、活タラバの握り、カニ汁、ホタテ、子持ち昆布とチョイスしていく。

「んん〜旨い!本当に旨い!トドメは炙りトロ。んん〜満足満足。」気が付けば10皿食べちゃった。で、

お会計、、、、、ゲゲ!総額2540円だって!ちょっと食いすぎたなあ〜
そんでは「ふるさと銀河線」探訪でも始めようかって思って車を走らせていると何やら古めかしい建物が、、、、。

「あ〜これがハッカ記念館なんだ!」ならば入ってみよう。今日はハッカ製造工程の実演を行っているとのこと。是非見てみたい。

俺も知らないことだったんだけど、北見ではハッカが有名だったそうだ。今から100年ほど前の明治時代に開拓民や屯田兵によって開拓された際にハッカの栽培がはやったようだ。
当時は全世界の70%の製造をまかなっていたというから凄い。英語ではミント。でも人工のミントが発明されると次第に衰退していって現在では製造はしていないということなんだって!

説明してくれる係員のかたの説明はわかり易く勉強になる。記念館の建物は昭和9年の建築なので、それ自体が貴重ではあるけど、いつまでも残してほしいもんだ。
ハッカ記念館の目の前には廃止になったふるさと銀河線が、、、、、。もう2度と走る事のない鉄道なんだよね。つい半年位前に乗車した記憶が蘇ってくる。警報機は外され鉄パイプでガードされた線路は悲しくなってくる。

「どう見たって二度と列車が走ってこないなんて、、、」すっごく悲しい出来ごとに感じてしまった。
でも、それより何より、そのそばに鎮座している列車類に注目!

「何だこりゃ?しっかり線路に乗っているものの、いろんな車両が展示?してある。」ロータリー除雪車DD14やラッセル車キ200、キハ27型気動車などなどマニアにはたまらないものばっかり。実は昨年10月にふるさと銀河線で終点北見に到着する時に気になっていたんだけど、実に不思議だ。

展示してあるわけでもなく置いてあるわけでもなく、、、。近所の方に聞いてみると、この車両は個人所有のものなんだそうだ。購入されたのか、譲渡されたのかは判らないけど、何に使う予定があるのだろうか?答えがでないけど、すんごく気になった車両たちだった。
反対側には人のいない「ふるさと銀河線」の北見車庫。会社自体解散しちゃったんだから残務処理される方以外はいないんだろうけどね。廃線になっても車両が2両置いてあった。

この車両は廃線になる前に廃車になったCR70-4とCR70-5。「ふるさと銀河線」は最盛期12両の車両を保有していたんだけど、体質改善と経費削減によって2両の車両を廃車した。これは事故車とかではなく、部品取り車として使われていた車両だ。

そのため窓ガラスはないわ、エンジンはないわ、ヘッドライトはないわで、無残な姿をさらけだしている。ってことは会社としても売却することもできないし、譲渡することもできないのでスクラップにしかならないのかな?
さてさて、俺の借りたレンタカーに搭載しているカーナビなんだけど、銀河線の線路や駅名がしっかり記載されている。これって、意外と便利だ。道道50号に入って「ふるさと銀河線」をオーバークロスすれば、そこは北光社って駅跡。

いずれ撤去されるであろうホームや線路はそのままの形で残っていた。ただ駅名板はしっかり外されていた。これは廃止された未明に警報装置と同時に撤去されたってのは聞いていた。多分、全ての駅の名板が外されているんだろうな。

「んん〜そうだ!ならば、さわりだけでもいいから、全駅の撮影でもしていこうか!」って予定を決める。
何度も駅の撮影をしつつ陸別駅に到着。北見にあった車庫で廃車となった車両以外は全く車両を見ていなかったんだけど、ここ、陸別駅跡は車両が6両も置いてある。

「おお!メーテル号が2台もあった。」以前からイエロー号は実際に乗車したことがあったけど、ホワイト号は見ること自体初めて!!

「んん〜感激っす!」何でこんなに車両がおいてあるのか?って事なんだけど、どうしても鉄道を残したかった陸別町にとって鉄路がなくなるって事はどうしても諦めきれなかった。それならば町内だけでも鉄道を残しておきたいとの意向らしい。

それが旅客で運営できなければ観光列車でもいい。歴史的に貴重な建造物である川上駅までの9.2kmを再生したいというもの。実際運行するのは2両もあれば十分だろうから、残りは部品取り車か静態保存になるのかわからないけどがんばって欲しいものだ。

曇り空なんだけど、けっこう蒸し暑い。駅の売店でソフトクリームを購入。あ〜美味しい。!!さて出発するか、今日宿泊予定は阿寒湖。普通ならば足寄から内陸に入っていくんだけど、ここまでくると池田町の様舞駅跡まで行きたくなる。多分様舞駅跡では真っ暗になってしまうかもしれない。その上阿寒湖には夜遅くなるかもしれないけど、、、、。

「いいや、ダメもとで行ってみよう。って国道を南下。」

あれ?後ろに赤色等を点灯した車が、、、、、え?パッシング?ま、、マジっすか、、、あちゃ〜俺かよ!ってんでパトカーの中にいらっしゃいませ!いつ速度を計測されたのか?って思ったんだけどパトカーをみて愕然。

「あれま!レーダー搭載じゃん。」って事はパトカーを発見した時には遅かった訳だ。で〜24kmオーバーだそうな。

「でもね〜50km制限の道路じゃ出てしまうよ〜いけないことは判っていてもさ〜」って感じてしまう。100kmでカットばしているわけじゃないんだけど、、、。まあ、違反は違反。素直に認めさせていただいた。グジュグジュ!!!

「やっと俺は、レーダーパト デビューをいたしましたぜぃ!」なんて言ってもいいんかな?
それからは極力安全運転を守って走る。

「捕まってしまってからでは意味がないのは判っているんだけどさ!、、、、。」足寄、本別と進んでいって高島駅跡まで来た。ここは年末、帯広のTAKEさんと訪れた場所だ。もう雪は全くなくなっている。

駅名板こそ無くなっているけど建物も線路もそのまんま。あ〜これならば昨年の今頃来ておけば良かったなあ〜って感じてしまう。誰もいない建物に夕闇が近いので、すんごくノスタルジーに浸れる。これならば、しばらくここにいてもいいかな?って感じてしまうんだけど、あと一つ様舞駅が残っている。
日没が先か、俺が様舞駅跡に到着するのが先か、、、。何とかギリギリ間に合ったみたい。でもフラッシュは焚かなければ撮影は困難だけど、何とか全駅撮影することができた。

「さ〜て帰ってから写真の整理が大変だなあ〜」

ここから阿寒湖まで走りぬかなくちゃならない。ちょっと無謀だったかな?それに朝早かったから疲れてきたし、、、。ホテルに電話してこれから向かう旨連絡を入れる。丁度夕食はないプランだったからよかった!多分20時30分くらいに到着となるでしょう!途中のコンビニでパンを購入。走りながら食べる。

「ちょっとお昼に贅沢しちゃったから、お金をケチらないと、、。」

夜はスピード出すことよりも、シカの衝突が怖い。丁度先導となってくれる車がいるので、有り難く追従させてもらう。何とか20時30分過ぎホテルに到着。身も心もボロボロ!!疲れた〜!21時過ぎには風呂にも入らず爆睡してしまった。っていうか

「布団に入っただけでな〜にも出来なくなってそのままバタンキューっす!」一応浴衣にだけは着替えといてよかった!本当は亀田兄弟のボクシングが気になってはいたんだけど、そんなことすら意識の下にはなかった。zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz
5月6日
タイマーで朝6時に目覚める。と言っても、すんごく眠い。昨日21時過ぎに寝たってのになあ〜。いかに疲れていたのかが感じてしまう。まずは風呂に入っていこう。

「誰も入浴していないんで貸切状態でした。あ〜気持ちいいっす。」部屋に戻って窓から外を眺める。

「おお〜快晴じゃん!実にラッキー!」っていうか有り難い。
朝食は7時から。昨日の夕食?がパン2個っていう粗食だったためか、すんごく美味しい。おかわりまでしてしまった。その中で行者ニンニク。

「これって何で美味しいんだろう。これだけで十分ご飯がすすむじゃん。」
今日は阿寒湖遊覧船に乗りたい。時刻をあらかじめ確認しておくと、一番早いのが8時発。だから着替えを済ましてから食事を摂って、すぐ出発しよう。フロントで料金を払って、遊覧船に乗るんですが、

「車はどうしましょうか?」って聞くと置いていっていいそうだ。有り難かった。

ホテルから歩いても5分ほどなんで助かる。ホテルで割引券を貰ってチケットを買う。8時発だと早いからかあまり待っている人も少ないみたい。いても20人位かな?まあ、今頃食事をするのが普通かな?誰だってノンビリしたいものね。
定刻8時に出航。俺の乗った乗船口は「営業所桟橋」って言ってこの先にある「本社桟橋」って乗船口に一旦立ち寄る。多分30人位の乗客を乗せて再度出航。つい最近まで湖面が結氷していただけあって、進行する船にもゴツンゴツンと軽い衝撃がする。ちょっと寒いけど後部のデッキで景色を眺める。

「そういえば遊覧船に乗船するなんて実に20年ぶりだ。」そう、俺が初めて北海道ツーリングをした昭和61年に乗って以来なんだもん。その後何度か阿寒湖に来る機会はあったんだけど、雷雨にたたられて断念させられてしまったけ!さすがにバイクツーリングじゃ雷ばかりは怖いもん。
さすがにその時の思い出の詳細までは浮かんでこないけど、なつかしい。船は阿寒湖の小島チウルイ島に向かう。ここはマリモ展示観察センターって建物があって誰でもマリモを見ることが出来る。一旦船から下船してセンターまで歩く。そこにはデカイ水槽に大きなマリモが鎮座していた。大きいもので20cmほど。

これだけでかくなるためには数百年かかると言われているんだけど、最近の研究ではそれも不確定な要素らしい。ちなみにセンターにあるマリモは観光シーズンになるとマリモ群生地から採取してきて秋口には元の場所に戻すんだそうだ。生き物でありそうで植物でもあるマリモって不思議な物体だね。
15分ほどの観光下船を済まして再び船上に戻る。これからは桟橋に戻るだけなんだけど

「あいかわらず天気がいいせいか景色が奇麗だなあ〜。」9時出発の遊覧船とすれ違いをする。丁度、雄阿寒岳をバックに撮影。決まったかな?

それに反対側には雌阿寒岳の噴煙が見える。たしか先月に噴煙が確認されたんじゃなかったっけかな?登山するわけじゃないけど噴火して観光業に悪影響を及ぼすことだけは避けてほしいもんだ。
さて、やっと桟橋に到着。

「しかし船はこれからが大変なんだって。」接岸しようにもデカイ氷が邪魔してなかなか接岸できない。何度か接近をトライして衝撃で氷を砕いて何とか接岸。

「クルーの方々ご苦労さまです!」
このあと湖面のそばの遊歩道を歩いてボッケまで行こう。ここも以前から気になっていた場所。今日は阿寒湖に泊まっただけあって十分散策できる。一応桟橋から歩いて700mってことにはなっているんだけど、日陰の遊歩道にはまだ雪が残っている。

先に歩いて行った人たちのワダチがあるのでその上を歩いていく。何人も歩いているだけあって踏み固められているんだけど、ちょっと気を抜くとズボ!ってもぐってしまう。

「いや〜〜歩きにくいっす!」さすがにこればっかりは驚いてしまう。結局20分ほどかかってボッケに到着。泥池にボコ!ボコ!って泡状のガスが噴出している。
「九州の雲仙で見た光景を思い出すなあ〜!」って思っても沢山噴出している訳じゃなく10秒単位かな?ボコ!、、、、ボコ!ってユックリ噴出している。近くに寄りたくてもガスが心配だし、泥の温度が最大95度はあるらしい。ってことは大火傷の危険があるから無理なんだな〜。しばらくボッケを見ていたら旅行者と思われるカップルに

「湖面を歩いてきたんですか?」って呼びかけられた。んん?って思いながら、

「雪がすごくて歩きにくいって聞いたんですけど。」だって!。あ、そうか、このカップルはエコセンターの方から来てんだ。そう遊歩道は何本かあるらしいから。で、女性の足元を見るとハイヒールを履いていたんで、

「んん〜行けない事はないけどやめた方がいいかもしれませんよ!多分、もぐりますよ!」って言ってあげた。何でも、ここへ来る前に話を聞いてきたらしい。でも湖面も行けるなら歩きたかったんだそうな!残念ですね!

さ〜て、俺も戻ろう。遠回りしても良かったんだけど、早く戻りたかったから、同じコースで戻る。で、ボコ!じゃなくズボ!って20cmも足がもぐってしまった。これにはビビッタ。

「うお〜〜〜  か、カメラが!!!」でも何とか脱出あ〜怖かった。

あまりホテルに車を止めておくのも申し訳ないので出発。一般者用の駐車場に車を移動してエコミュージアムセンターに行こう。410円を払って駐車。時間もまだ早いためかそれほど車も多くはない。

阿寒湖畔エコミュージアムセンターは阿寒の自然を見せてくれる。内部に入ると、とにかくでかい航空写真が目に付く。そしてスリッパを履いてその上を歩く。
「んん〜天上界の人になった気分だったりして。」
カーブの続く道路があって阿寒湖があって、これって面白いもんだ。でも、不思議なものも発見。

「ず〜っと真っ直ぐになってるスジ。これって何かの道かな?」って思っていたら、実は川!何で?って思う。普通、川って自然に蛇行を繰り返すはずなのに、あえて工事して真っ直ぐにしたのかな?
阿寒湖からオンネトーって近いわけじゃないけど、それでも行きたくなった、、、

「何て俺ってリスキーなんでしょうか?」確か2ヶ月ほど前に雌阿寒岳が噴煙を上げたって聞いていたけど、今日みても噴煙は上がっていた。まだ雪が溶け切っていない雌阿寒岳はやっぱり美しい。気温が序々に上がってきてはいても、オンネトーの湖面はまだ凍っている。

「できれば湖面に映った雌阿寒岳を撮影したかったんだけどなあ〜!」ま〜夏にまた来ればいいかあ!

またまた足寄方面に、、、実は白糠線の廃線跡を見てみたかったってのが本音。でも、

「足寄までが遠いのなんの。」足寄から本別までは遅いトラックが前を走っているんだけど、昨日速度違反で捕まったばっかりだから追い越しなんてしないでユックリ追従していく。するとどうだろう?しばらく走っていると左側にレーダー搭載パトが止まっているじゃあ〜りませんか?

「うおっち!!すっご〜くビビりましたぜぃ!」いつもなら簡単にトラックをブチ抜いているはずなのに、それをしなかったおかげで捕まらずに済んだんだもん。いや〜速度は抑制して走らなけりゃダメだ。
本別から白糠に向かうんで国道274号線を走る。すっごくローカルな国道なんで速度が気になるんだけど、すぐ速度制限の解除になったので、そこそこのスピードで走っていく。まあ〜速度制限になったら減速すればいいや!って感じ。

な〜にもない道は高速そのもの。しばらく走ってやっと白糠町の二股集落に到着。そこから白糠に向かって走ると遠く橋が見える。

「んん?もしかして?」ってそのまま走り抜けると、コンクリートでできた、それはそれは近代化された橋の下をくぐる。

「どう見たって新幹線並みの橋にしか見えないじゃん!」ってのが感想
橋にかかった盛り土には雪もなさそうだし、

「ちょっと車から降りて散策してみようか!」ってんで土床までちょっと登って見る。線路は一切ないんだけど、残されたバラストの間から木が生い茂っていた。それも直径20cmほど、、、。

「すんごい状況じゃないっすか!」廃止になって20年以上経つとこんな風になるんだね。
線路は再利用できるから撤去は判るけどコンクリートの橋脚は撤去にかなりの金額がかかるから実質放置プレイ状態。

数十年後、復活することはない建造物が朽ちるのを待っているかのよう。でも鉄マニアにはこれが良かったりして。だって、殆ど国道から確認できるし、熊などの動物に逢うこともないこの場所は撮影にはもってこいかもしれない。

「それにしても、、もったいない遺構だなあ〜!」十分使用に耐えられるはずだョ!それに莫大なお金がかかっているんだし、、。
いくつもの橋を見ながら上茶路駅跡に到着。実は車窓から橋や土床を目で追いかけてみたら、何だか駅らしきものを発見。

「もしかして?」って思ったら駅のホームが残っていた。

駅名板は後で取り付けられたようなものみたいで、国鉄のイメージは全く感じられない。もしかしたら、何らかのテーマパークとして利用する予定だったのかもしれないけど、結局頓挫してしまったのかもしれない。以前は駅舎まで残っていたらしいんだけど、今ではホームに線路が少し残っているだけ。まあ〜撤去資金だってかかるんだし、これ以上の撤去はないのかな?ただ崩壊だけはしかたないけど。
白糠市街に入って国道38号線に入る。あ〜やっと釧路に向かうんだ〜!時間も14時前。けっこうロスしてしまったなあ!道の駅言問にて休憩しつつちょっと遅めの昼食でも摂ろうって入った。

入ったはいいんだけど、レストラン「ムーンライト」は長蛇の列。これじゃ豚丼は食べられそうにないなあ〜。外に出てもラーメン屋じゃ暑いし、、、、

「トホホ!今日はコンビニのパンっすか?」
でも風が気持ちいい。ちょっと海岸線に歩いてみる。
お弁当を食べてる家族連れもいた。天気もいいし、風も心地良いし、、、、。もしも俺が釧路で泊まる予定ならば、

「ここで昼寝をしたかったぁ!」!!あ〜辛い!

そこそこ汗を引かせたのち出発。車のエアコンの風もいいんだけど、やっぱり自然の風の方が気持ちいいもんだ。
釧路から厚岸に向い厚岸望洋台に入ってみる。

「おお〜!奇麗な海が広がっているじゃん!」まだ昨年の記憶なので、覚えている。その時はな〜にも見えなかったもん。風が心地いいもんだ。そんななかで俺一人寂しくパンを食べる。

「すんごくマイナーであり情けない光景ですわぃ!」何て寂しい昼食なんでしょう?それに16時前だし。それにいくらなんでもコンビニのパンはないんじゃない?って言われそう。悲しく?食事を終えて出発。
行けるかどうかと思いつつ厚岸大橋を渡って愛冠岬に向かってみよう。いつも思うんだけど、この厚岸大橋ってすんごく規模がデカイ。橋を渡って、そのまま直進して岬へのアプローチに進む。って〜とシカが車に向かって来るじゃあ〜りませんか!

「ウッソ!や、やめて!こ、来ないで〜!」って急ブレーキとハンドルを切って避ける。ギリギリ、、セ〜フ!最後に左のドアミラーにシカの頭がポコン!!ってぶつかったけど、そのまま逃げていった。

「あ〜ビビッタ!何が怖いってシカ轢き殺すのもイヤだけど、レンタカーの修理代が脳裏にかすんじゃった。」ABSのおかげで助かった。多分ABSがなければタイヤがロックしたまんま衝突していたかもしれないもん。
さっきの望洋台が奇麗なだけあって、愛冠岬もすんごく奇麗。でも、昨年よりも車が多いなって思っただけあって、散策している人もそこそこいる。今が一番奇麗な時期なのかな?また秋口も奇麗だろうけど。

時間がないんで、そこそこマッタリしただけで車に戻る。さ〜て最後に立ち寄りたい場所がある。それはあやめヶ原。実際、愛冠岬からは20分もかからない。え〜い!行っちゃえ〜ってんで、あやめヶ原に行く。
ここも、昨年は霧の中の散策で、何処をどう歩いたのか判らないほど霞んでいたんだけど、

「今日は先端までよ〜く見渡せる。はあ〜ここがチンベの鼻って場所なのか!」

昨年はホント近くまで来ていたんだなあ〜って思う。さすがに5月上旬ではアヤメなんて一切咲いていないから観光名所でもなさそう。でも俺にとってはチンベの鼻が見えただけども最高の収穫だった。
さ〜て本日の予定は全て消化できた。でも、ここからモシリバかあ〜〜?めっちゃくちゃ遠いなあ〜。って〜と携帯電話が鳴った。んん?こんな草原で鳴るもんなんだ。で、ディスプレイを見るとTAKEさんからだった。

「どうも〜ご無沙汰しています〜!」今回、俺は女満別空港INで女満別空港OUTなもんだから、ルート上、帯広は行かないんで会うことは出来なかったんだけど、わざわざ電話まで頂いて恐縮です。昨日レーダーパトに捕まった事や、今厚岸にいて、これから標津まで行く事など話させていただいた。

何とか別海町市街に入って中標津を経由しモシリバに到着。あ〜疲れた。

早速風呂に入って疲れを癒す。

「あ〜極楽極楽!」って感じてしまった。今日の泊まり客は滋賀から来たHさん。彼はGWを使って色々な場所でスケッチをしてきているんだそうな。そう言えば額に入った開陽台の絵が前々から気にはなっていたけど、彼だったんだ。食後談話室にてオーナーの中村さんを含めて彼の絵を鑑賞。すんごい!レタッチの立体感といい俺には絶対描けないスケッチだ。それに色の調合がこれまた見事。どうしたら、こんな素晴らしい絵が書けるんだろうか?

23時になり談笑も終了して、寝室に入り就寝する。あ〜今日は走ったなあ〜zzzzzzzzzzzzzzzzzzzz
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